木造住宅や鉄骨造住宅と比べ、RC(鉄筋コンクリート)住宅は費用がかかる印象がありますが、実際のところ、「RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価」は気になるところですよね。
また、RC(鉄筋コンクリート)住宅でも「WPC工法を採用する」「コンパクトな住宅にする」などの工夫で、費用を抑えられます。
今回は、RC(鉄筋コンクリート)住宅の施工実績が豊富なRC-STANDARDがRC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価や費用を抑える方法をくわしく紹介します。
Contents
RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価|木造・鉄骨造と比較
坪単価とは、建物の床面積1坪あたりの建築費のことを指します。
ここでは建物の構造別の坪単価を紹介します。
※ここで紹介する坪単価は、あくまでも目安です。実際の建築費は、施工業者にお問い合わせください。
RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価平均
国税庁の地域別・構造別の工事費用表から算出したRC(鉄筋コンクリート)造の坪単価平均は、約100万円です。
参照元;国税庁ホームページ「地域別・構造別の工事費用表」(1㎡当たり)【令和6年分用】
2023年度フラット35利用者調査によると、注文住宅の建築面積の平均は36.2坪とされていますので、100万円×36.2坪=3,620万円がRC(鉄筋コンクリート)住宅の建設費の平均になります。
参照元;住宅金融支援機構ホームページ「2023年度フラット35利用者調査」
木造住宅の坪単価平均
同様に、木造住宅の坪単価平均を算出したところ、以下のようになりました。
- ・坪単価平均:約68万円
- ・建設費平均:約2,461万円
鉄骨造住宅の坪単価平均
最後に、鉄骨造の坪単価平均は以下のとおりです。
- ・坪単価平均:約97万円
- ・建設費平均:3,511万円
RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価は高い
上述したとおり、RC(鉄筋コンクリート)住宅を建てる際の坪単価は、木造住宅や鉄骨造の住宅と比較すると高い傾向があります。
特に、平均的な延床面積で木造住宅と比較すると1,000万円以上の費用の差があることに注意が必要です。
RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価が高い要因
上述した通り、一般的に他の構造の住宅と比べると、RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価は高い傾向があります。
ここでは、「RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価はなぜ高いのか」について解説します。
鉄筋とコンクリートを使用
RC(鉄筋コンクリート)住宅は、「鉄筋」と「コンクリート」を組み合わせた構造で、木造住宅よりも素材費がかかります。
特に、鉄筋は工数がかかるのでその分費用がかさみます。
工期が長くなる
木造住宅の場合、工場で生産した柱や梁を現場で組み上げますが、一般的にRC(鉄筋コンクリート)住宅は、現場で鉄筋と型枠を組み、コンクリートが硬化するまで待ちます。
また、RC(鉄筋コンクリート)住宅は、重量があるため、地盤改良や十分な基礎の補強が必要になることもあり、木造住宅と比較すると工期が長くなる傾向があります。
施工に専門的な知識と技術が必要
RC(鉄筋コンクリート)住宅の建設は、鉄筋の組み立てやコンクリートの打設などは、職人による手作業により施工されるため、専門的な知識と技術が求められます。
技術力のある職人を確保しなければならないため、人件費が高額になる傾向があります。
RC(鉄筋コンクリート)住宅のコストを抑えるポイント
ここまで紹介してきたとおり、一般的にRC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価は高い傾向がありますが、以下のような選択をすることでコストを抑えられます。
- ・WPC工法を採用する
- ・コンパクトな住宅にする
- ・規格住宅を選ぶ
WPC工法を採用する
WPC工法とは、工場で生産されたコンクリートパネルを現場で組み立てる工法のことを指し、コストを抑えられるだけでなく、以下のようなメリットがあります。
- ・耐震性に優れている
- ・耐火性が高い
- ・耐久性・遮音性に優れている
以下の記事で、WPC工法についてくわしく紹介していますのでぜひ、ごらんください。
>WPC工法にデメリットはあるのか|「地震に強い」「工期が短い」などメリットも解説
コンパクトな住宅にする
「延床面積を減らす」「シンプルな構造にする」などコンパクトな住宅にすることで、費用を抑えられます。
また、「住宅設備のグレードを抑える」「水回りを集約する」などの工夫により費用を削減できます。
例えば、以下のようなコンパクトな住宅にすることで2,000万円台でもRC(鉄筋コンクリート)住宅を建てられます。
【コンパクトなRC(鉄筋コンクリート)住宅の間取り事例】
以下の記事では、ローコストでRC住宅を建てる方法をくわしく紹介しています。
>RC住宅はローコストで建てられる?|費用を抑える方法やWPC工法のメリット・デメリットなどを解説
規格住宅を選ぶ
規格住宅とは、あらかじめ用意されたプランにより建てる住宅のことを指し、以下のようなメリットがあります。
- ・ローコストで建てられる
- ・完成のイメージがつきやすい
- ・工期や打ち合わせに要する時間が短い
以下の記事では、規格住宅のメリット・デメリットをくわしく紹介しています。
>規格住宅にデメリットはある?|ローコストで建てられる理由・注文住宅、建売住宅との違いなどを解説
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RC(鉄筋コンクリート)住宅はライフサイクルコストを抑えられる
RC(鉄筋コンクリート)住宅は、木造住宅と比べて初期費用がかかりますが、以下のような理由からライフサイクルコストを抑えられます。
- ・耐用年数が長い
- ・耐火性に優れている
- ・維持管理費を抑えられる
耐用年数が長い
RC(鉄筋コンクリート)住宅の耐用年数は47年と定められている一方で、木造住宅の耐用年数は22年です。
法定耐用年数は、あくまでも減価償却する際に用いられる指標に過ぎず、実際の寿命とは異なりますが、一般的に耐用年数を超えた物件は資産価値がなくなります。
RC(鉄筋コンクリート)住宅の実際の寿命も「100年住める」と言われていますので、初期費用がかかりますが、ライフサイクルコストを抑えられます。
以下の記事では、RC(鉄筋コンクリート)住宅の耐用年数についてくわしく紹介していますので、ぜひ、ごらんください。
>RC造(鉄筋コンクリート造)住宅の耐用年数は?|過ぎたらどうなる?メリット・デメリットなども解説
耐火性に優れている
コンクリートは、1000℃の高熱にさらされても構造的な強度を保つことができます。
このように、耐火性に優れているRC(鉄筋コンクリート)住宅は、火災保険料を低く抑えられるため、経済的なメリットがあります。
維持管理費を抑えられる
以下のような理由でRC(鉄筋コンクリート)住宅は、木造住宅よりも維持管理費用を抑えられます。
- ・「シロアリ被害」のような木造住宅特有のトラブルが起こりにくい
- ・木造住宅よりも定期メンテナンスの頻度を抑えられる
まとめ
木造住宅と比べ、RC(鉄筋コンクリート)住宅の坪単価は高い傾向がありますが、「コンパクトな住宅にする」「WPC工法を採用する」など費用を抑える方法もあります。
また、初期費用は高くても「耐用年数」「メンテナンス頻度」などを考慮したライフサイクルコストについては、木造住宅よりも優れているため、長期的な観点でマイホームの構造を検討しましょう。
今回紹介した情報が「RC(鉄筋コンクリート)住宅を建てたい」とお考えの方の参考になれば幸いです。
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